日進市特産品「杲流」開発秘話と、市制30周年に向けた想いについて、都築社長にインタビューしました。

（愛知郡小売酒販組合 会長/株式会社玉商 代表取締役）

Q.日進を代表する地酒「杲流」が、今年で誕生から19年を迎えます。この間、様々な取り組みが行われてきたと思いますが、まずは「杲流」誕生のきっかけについてお聞かせいただけますか？

A.2005年の愛知万博を機に、日進市でも何か地域を盛り上げることをしたい という機運が高まり、特産品創出プロジェクトが始まりました。様々なアイデアが出ましたが、最終的に地元産米を使った日本酒を作るということに決まりました。

Q.なぜ日本酒だったのでしょうか？

A.日進市には、豊かな自然と美味しい水が豊富です。それらを活かして、地元で育まれた米で日本酒を造れば、日進の新たな魅力になるのではないかと思ったのです。

Q.実は、当初は食用米で造られていたそうですね。

A.はい。最初の「杲流」は、地元産の食用米「祭り晴」を使って醸造していました。さらに良い日本酒を目指して、酒造好適米「夢吟香」の栽培を始めることになったのです。

Q.酒造好適米の栽培は、食用米と比べて難しいと伺っています。

A.そうですね。土作りから水の管理まで、全てに気を配る必要があります。特に水分量の調整は難しく、毎年試行錯誤を繰り返しています。でもこの「夢吟香」を育てていく中で、日進の農業の未来を感じています。

Q.「杲流」は、単なるお酒ではなく、地域の人々の想いや努力が詰まった一品ですね。最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

A.「杲流」を飲んでいただく際に、日進の豊かな自然と、地域の人々の熱い想いを少しでも感じていただけたら嬉しいです。そして、このお酒を通じて、日進の魅力を多くの方に知っていただけたら幸いです。